2006年春合宿
- 2006/02/09
- 23:38
2006年2月7日~8日に当会の春合宿が山陰地方で行われたので、活動報告をいたします。
注意:画像は許可を得て撮影しております。画像について、各社への問い合わせは絶対にしないでください。
【1日目 2006年2月7日】
この日は一畑電鉄雲州平田駅に13時30分に集合と毎回恒例の現地集合でした。このため集合場所までのルートも小浜線を経由し山陰本線を西に向かったり、浜松から惜しくも今年3月のダイヤ改正で廃止される寝台特急“出雲”に乗車したり、岡山で新幹線から“やくも”に乗り換えて出雲市を目指すなど様々で各々こだわりがありました。

雲州平田駅に集合し、一畑電鉄の車庫を見学させていただきました。一畑電鉄で活躍する車両はもと京王電鉄5000系の車体に営団地下鉄の台車を組み合わせた2100系、2100系と同じく京王電鉄5000系の車体に営団地下鉄の台車をはいているが車内がクロスシートとなった急行仕様の5000系、もと南海電鉄21000系の3000系(南海時代にはズームカーと呼ばれていた)のほか1994年までは営業運転にも活躍し現在はイベントや貸し切り用のデハニ50形、予備車として川跡駅に留置されているもと西武鉄道クモハ551形を両運転台に改造した60形(まもなく廃車になるという話もあるそうである)といった顔ぶれです。

この見学では全般検査に入場していた2100系を見学させていただくことができ、自由見学となったが職員の方に案内していただくこともできました。

見学終了後は、16時に米子に集合するまで自由行動となり、5000系を使用する急行出雲大社号に乗車する人もいました。今回の合宿では出雲市と米子の間で寝台特急“出雲”に乗車することもできたが、この日の山陰本線は強風のために運転が一時見合わされるなどダイヤがやや乱れていたため、乗車を断念する人もいました。

米子駅からは宿の送迎バスで移動し、宿に着いてすぐ夕食となり、この日の夕食はこの季節が旬の松葉ガニを使ったかに会席でした。普段はかなり盛り上がる宴会も今回は全員かにに悪戦苦闘していたため異常なまでに静かだったが本場のかに料理を堪能することができました。

食事の後は「駅名しりとり(名城鉄研版)」と題しゲームを行いました。内容は題名の通りしりとりを駅名でやっていき、15秒以内に答え、最後まで残った人が優勝というものでありました。制限時間15秒という焦りから答えられなくなる人や、途中「ち」で始まる駅が思いつかずにゲームオーバーになる人(意外なことに「中部国際空港」がでてこなかった)が続出したが大いに盛り上がりました。なお、このゲームの最後まで残った3人には特製ユリカ(左の写真)が贈呈されました。
【2日目 2006年2月8日】
さて、早くも合宿の最終日となりました。やはり2日というのは短いものです。次の見学地は時間が早めなのでさっさとチェックアウトを済ませてしまいます。外を見ると残念ながら大粒の雪が降っていました。7時半、レストランの窓から吹雪の日本海を望みながら朝食です。お腹が一杯になったところで8時半に旅館を出ます。昨日と同様、旅館の方に米子駅までバスで送って貰いました。ありがとうございます。

米子駅から最寄り駅となっている後藤駅までは、境線の9時16分発境港行き列車で移動します。今回我々が乗り込んだ車両は単行のキハ40型気動車ですが、沿線の境港市が漫画家水木しげる氏の出身地であることから、「ゲゲゲの鬼太郎」のイラストが描かれた「鬼太郎列車」でした。境線の駅にもゲゲゲの鬼太郎にちなんだ愛称がつけられており、例えば米子駅は「ねずみ男駅」、後藤駅は「どろたぼう駅」となっています。朝の通勤時間帯ですが、車内は立ち客が数人いる程度でのんびりムード。米子を発車すると、博労町、富士見町と停車してほんの数分で後藤駅に着きました。目の前には本日の目的地である「後藤総合車両所」の建物がデーンと横たわっていますが、正門が見当たりません。仕方がないので正門を探すために線路伝いに歩きました。しばらく歩いて富士見町駅のホームが見えてくるとようやく正門と管理事務所らしき建物を発見。早速職員の方にご挨拶して中へ入れてもらい、見学開始です。

まず、エンジンなどの動力部分の検査部門から見学させていただきました。中では丁度DD51ディーゼル機関車が全般検査に入っており、車体やエンジンなどが置かれていました。エンジンは流石に機関車用だけあって、かなりの大きさがありました。その他に台車、連結器、発電機などの検査作業も見学しその後、外に留置されていたキハ181の前で記念撮影をしました。


次に車体と台車を分離させる作業を見学しました。丁度智頭急行のHOT7000系が入場しており、車体をクレーンで吊り上げて仮台車に載せるまでを見せて頂きました。これだけ大型の車体を軽々と吊り上げてしまう様子は何度見ても圧巻です。最後にN40と呼ばれる車両のリニューアル工事の様子を見学しました。これは本来の寿命が30年程度とされている車両を、この工事を行うことで40年まで使えるようにしようというものです。リニューアル工事といっても並みのリニューアルではなく、外の塗装から内装にいたるまでほぼ全て取り払い、骨組み同然の状態にしてから腐食部の補強などを施し、その後走行機器や内装などを取り付けます。家に例えると「大改造劇的ビフォーアフター」で取り上げるリフォーム物件のような感じですね。車両所の中ではこのような車両が多数リニューアルを待っていて、これらの車両がこれから一体どのように変貌を遂げるのか楽しみです。
見学を終えたら事務所のほうに戻り、職員の方から簡単なお話を頂きました。お礼を言って外に出たら今回はここでお開き。悪天候の中どうもお疲れ様でした。
最後になりましたが、今回見学させて頂いた一畑電鉄および後藤総合車両所の皆様、この場をお借りして厚くお礼申し上げます。
(この記事は以前公開していたものを移動し再公開したものです。文章は原文のまま掲載しています)
注意:画像は許可を得て撮影しております。画像について、各社への問い合わせは絶対にしないでください。
【1日目 2006年2月7日】
この日は一畑電鉄雲州平田駅に13時30分に集合と毎回恒例の現地集合でした。このため集合場所までのルートも小浜線を経由し山陰本線を西に向かったり、浜松から惜しくも今年3月のダイヤ改正で廃止される寝台特急“出雲”に乗車したり、岡山で新幹線から“やくも”に乗り換えて出雲市を目指すなど様々で各々こだわりがありました。

雲州平田駅に集合し、一畑電鉄の車庫を見学させていただきました。一畑電鉄で活躍する車両はもと京王電鉄5000系の車体に営団地下鉄の台車を組み合わせた2100系、2100系と同じく京王電鉄5000系の車体に営団地下鉄の台車をはいているが車内がクロスシートとなった急行仕様の5000系、もと南海電鉄21000系の3000系(南海時代にはズームカーと呼ばれていた)のほか1994年までは営業運転にも活躍し現在はイベントや貸し切り用のデハニ50形、予備車として川跡駅に留置されているもと西武鉄道クモハ551形を両運転台に改造した60形(まもなく廃車になるという話もあるそうである)といった顔ぶれです。

この見学では全般検査に入場していた2100系を見学させていただくことができ、自由見学となったが職員の方に案内していただくこともできました。

見学終了後は、16時に米子に集合するまで自由行動となり、5000系を使用する急行出雲大社号に乗車する人もいました。今回の合宿では出雲市と米子の間で寝台特急“出雲”に乗車することもできたが、この日の山陰本線は強風のために運転が一時見合わされるなどダイヤがやや乱れていたため、乗車を断念する人もいました。

米子駅からは宿の送迎バスで移動し、宿に着いてすぐ夕食となり、この日の夕食はこの季節が旬の松葉ガニを使ったかに会席でした。普段はかなり盛り上がる宴会も今回は全員かにに悪戦苦闘していたため異常なまでに静かだったが本場のかに料理を堪能することができました。

食事の後は「駅名しりとり(名城鉄研版)」と題しゲームを行いました。内容は題名の通りしりとりを駅名でやっていき、15秒以内に答え、最後まで残った人が優勝というものでありました。制限時間15秒という焦りから答えられなくなる人や、途中「ち」で始まる駅が思いつかずにゲームオーバーになる人(意外なことに「中部国際空港」がでてこなかった)が続出したが大いに盛り上がりました。なお、このゲームの最後まで残った3人には特製ユリカ(左の写真)が贈呈されました。
【2日目 2006年2月8日】
さて、早くも合宿の最終日となりました。やはり2日というのは短いものです。次の見学地は時間が早めなのでさっさとチェックアウトを済ませてしまいます。外を見ると残念ながら大粒の雪が降っていました。7時半、レストランの窓から吹雪の日本海を望みながら朝食です。お腹が一杯になったところで8時半に旅館を出ます。昨日と同様、旅館の方に米子駅までバスで送って貰いました。ありがとうございます。

米子駅から最寄り駅となっている後藤駅までは、境線の9時16分発境港行き列車で移動します。今回我々が乗り込んだ車両は単行のキハ40型気動車ですが、沿線の境港市が漫画家水木しげる氏の出身地であることから、「ゲゲゲの鬼太郎」のイラストが描かれた「鬼太郎列車」でした。境線の駅にもゲゲゲの鬼太郎にちなんだ愛称がつけられており、例えば米子駅は「ねずみ男駅」、後藤駅は「どろたぼう駅」となっています。朝の通勤時間帯ですが、車内は立ち客が数人いる程度でのんびりムード。米子を発車すると、博労町、富士見町と停車してほんの数分で後藤駅に着きました。目の前には本日の目的地である「後藤総合車両所」の建物がデーンと横たわっていますが、正門が見当たりません。仕方がないので正門を探すために線路伝いに歩きました。しばらく歩いて富士見町駅のホームが見えてくるとようやく正門と管理事務所らしき建物を発見。早速職員の方にご挨拶して中へ入れてもらい、見学開始です。

まず、エンジンなどの動力部分の検査部門から見学させていただきました。中では丁度DD51ディーゼル機関車が全般検査に入っており、車体やエンジンなどが置かれていました。エンジンは流石に機関車用だけあって、かなりの大きさがありました。その他に台車、連結器、発電機などの検査作業も見学しその後、外に留置されていたキハ181の前で記念撮影をしました。


次に車体と台車を分離させる作業を見学しました。丁度智頭急行のHOT7000系が入場しており、車体をクレーンで吊り上げて仮台車に載せるまでを見せて頂きました。これだけ大型の車体を軽々と吊り上げてしまう様子は何度見ても圧巻です。最後にN40と呼ばれる車両のリニューアル工事の様子を見学しました。これは本来の寿命が30年程度とされている車両を、この工事を行うことで40年まで使えるようにしようというものです。リニューアル工事といっても並みのリニューアルではなく、外の塗装から内装にいたるまでほぼ全て取り払い、骨組み同然の状態にしてから腐食部の補強などを施し、その後走行機器や内装などを取り付けます。家に例えると「大改造劇的ビフォーアフター」で取り上げるリフォーム物件のような感じですね。車両所の中ではこのような車両が多数リニューアルを待っていて、これらの車両がこれから一体どのように変貌を遂げるのか楽しみです。
見学を終えたら事務所のほうに戻り、職員の方から簡単なお話を頂きました。お礼を言って外に出たら今回はここでお開き。悪天候の中どうもお疲れ様でした。
最後になりましたが、今回見学させて頂いた一畑電鉄および後藤総合車両所の皆様、この場をお借りして厚くお礼申し上げます。
(この記事は以前公開していたものを移動し再公開したものです。文章は原文のまま掲載しています)